卒園式や卒業式、式のあとに謝恩会やお別れ会でスライドショーやムービーを上映する機会もあると思います。
そして最終学年は来月4月から資料をためたり、会のメンバーを決めたり3月に向けて動き出す季節です。
今回は動画作成ソフトを使ってのスライドショー作成と手順についてお話したいと思います。
関連記事
いきなり回ってきた動画編集係、ヤバイ!焦る!どうしたらいいの?そんな方の手助けになればと思います。ここでは主に幼稚園・学校のスライド作成を対象にお話します。
1.【委員/編集者の選出】技術より仲よし同士で組むべし!
まず、制作委員(以下委員さん)の選出です。できるだけ生徒の顔に判別がつくかた、細かな作業が得意な方がいいでしょう。
でも1番大切なのは「なかよし」のひとと組むことだったりします。次に編集者を決めるところから。
編集者はできればPC作業に明るい人、またDTPや動画編集、HP作成などを趣味でもやったことがある人が好ましいです。
制作委員と編集者が決まればスケジュール決めです。
私の場合はこんなスケジュールになりました。
月 | 実施事項 |
---|---|
3~5月 | 写真集め |
6~7月 | 七夕動画撮影 編集者選出 |
9月 | 写真リネーム |
10月 | 写真データ、テロップを編集者に渡す |
11月 | 編集作業開始 |
12~1月 | 編集作業開始。編集者に納品形式(DVD書き出しorPC持ち込み)を伝える。 |
2~3月 | 卒園式の会場下見でテスト照射。 |
2.【ストーリーを考える】構成は段取りとも照らし合わせて!
構成を考えるのは委員さんと編集者を交えてミーティングしましょう。
編集者がただのオペレーターになりがちなので、最初に構成の話を聞いてもらって意見を聞くことで「いっしょにつくる」感じが出ます。
構成はまず3点がキモです。
1.誰を対象にするか?
<先生を感動させるのか、園児が楽しめるものにするのか>
2.テーマカラー
<テロップ、幕間などに統一感を持たせるときれいにまとまる>
3.起承転結
<やんちゃな年少、年中さんでのおおきなイベント、ハプニング、みんなでなかよく年長さん等>
おすすめの構成はこちらです。
先生紹介
↓
年少
↓
年中
↓
年長
↓
先生裏方(とくにここっ!泣きが作れます。)
先生への感謝をテーマにすると、親も先生も泣ける感動上映になります。
3.【材料あつめ】段取り八分!ここが大切!!
編集ソフト決め
まずは編集作業をするソフト決め。私のオススメはFilmoraです。
Windows10では標準装備で使える無料のソフトがなくなったため、比較的低価格かつ結構オシャレなこのソフトがオススメです。
実際に私はFilmoraで編集しました。
業者に発注するよりもぐっとコストは低いですし、なにより使いやすい!領収書発行や技術サポートもしっかりしてました。
写真撮影
ここはどのソフトも共通の3点を抑えましょう。
①写真の形式はJPG形式限定にしましょう。PDFだと変換が必要です。
焼き上がった写真をスキャンする場合は読み込み形式をJPGに設定しましょう。
②写真の形式は横撮りで。縦だと余白が生じるので横がベストです。
③明るい写真(露出が高い、明度の高い写真)は加工しにくいです。やや暗めなものは修正しやすいので明るめで。
写真の管理
写真のリネーム(番号振り)をしておきます。
年少、年中、年長ごとにフォルダを分け、照射順に番号を振ると後で編集しやすいです。写真データの撮影期日で並べると、行事順に沿ってないことがあります。
テロップ
テロップは学年・行事ごとに箇条書きで編集者に渡します。
可能な限りデータ(エクセル・テキスト)で渡すと作業がしやすいです。
曲選び
曲数は5分で3曲程度、15分間でおおよそ10曲は必要。選曲はアップテンポな明るい曲とバラード両方を用意していると編集しやすいです。
4.【編集スタート】できるだけ時間をかけないコツ
コツはレビュアー(確認者)と構成やりとりの方法を決めておくことです。
レビュアー(確認者)は一人を窓口にしてもらい、出来るだけレビューを1回で済ませるようにお願いします。
演出がぶれたり、修正回数が増えると編集者の負担になってくるためです。音楽に合わせてスライドショーを修正するのは思った以上に大変です。
ざっくりと編集の流れをまとめると以下の通りです。
①委員さんからの写真データ(縦写真/PDF形式などがあればここで修正しておく) 、音楽データ、 テロップテキストを確認します。
②「アスペクト比16:9」で編集作業を行います。
③Filmoraに画像・音楽を読み込み、エレメント、トランジションなど効果、テロップを入れます。(Filmoraの操作感は他のサイトが優秀なのでここでは割愛します)
④動画を作成後、ファイルをオンラインサーバにアップします。
ファイル名には作成日を入れておきましょう(「年少_YYYYMMDD」(←日付を入れる)。
後で修正版をあげるときに履歴がわかります。サーバーはgoogleドライブが便利です。15GBまで無料で利用可能です。
⑤レビュー記録_2019●●(←日付を入れる。)も同時にサーバーにアップします。
レビュアーさんにはこのレビュー記録に直して欲しいところを記載してもらいましょう。
みんな忙しいので期日設定が大事です。2、3回はやりとりすることになるので、スケジュールから逆算して期日付きでレビューを頼みましょう。
⑥レビュアーさんから修正レビュー記録を受け取ります。
後になって言った言わないにならないためにもレビュー記録でのやりとりにしましょう。
⑦前回編集したものファイル名「年少_2019●●」はバックアップフォルダなどに入れておきます。
※上書きで編集はデータ管理上おすすめしません。戻したいって事もあるので。
⑧完成したらDVDに書き出します。
⑨完成品を自宅プレーヤーなどで再生テストし、問題なければ委員さんに渡します。
会場の下見があるので会場の予約時に会場音響さんに動作確認してもらうようにします。
会場下見には同席させてもらうか、音響操作ができるスタッフさんのいる別日にでも会場でのテストに参加します。
⑩あとは緊張の本番です。グッドラック♫
---
かなり細かくなりましたが、実際にすすめた手順を公開しました。
できるだけ簡単に、手際よく!思い出作りのお手伝いになれば幸いです。
以上、幼稚園・学校のスライド作成についてでした。
利用したソフトウェア(Filmora)
オシャレなエフェクトが初期登録されているので、簡単にプロっぽさが出せます。操作も直感的なので初心者におススメです。なんてったって私が初めての動画編集でした(^_^;)